首の痛みをなおすには

首が痛くて病院(整形外科)で診てもらっても、首の骨には何も異常が見つからないことがあります。
薬を飲んだり、リハビリやマッサージ・針治療などを長期間続けていても、症状がなかなかよくならないことがあります。

そういった場合、姿勢不良が首の症状の引き金になっている可能性があります。

姿勢をセルフチェックしてみましょう。鏡の前に立ってみてください。

・亀のように顔が前に出ていませんか?
・猫背になっていませんか?
・あばら骨の下のほうが前方にとび出ていませんか?
・おなかが前に突き出ていませんか?

首の症状がなかなかよくならない人で上記のどれかに当てはまる場合は、全身をトータルケアしてくれる整体院で骨格のアライメントを調整してもらうといいでしょう。全身の重心バランスが回復して姿勢が良くなり、結果、症状が改善される可能性があります。

整体にかかる場合は、事前に医師の診断があれば施術がスムーズです。


首の痛みの原因は?

痛みの原因の多くは筋肉への負担
首が痛む原因の多くは、筋肉への負担であることが知られています。筋肉への負担は、ずっと同じ姿勢のままパソコンで作業していたからというだけでなく、猫背などの姿勢不良や骨格のゆがみが首の筋肉への負担を増大するという身体構造上の問題が大いに関係しています。

筋肉の負担以外の原因
それ以外の原因では、頸椎症(増殖したトゲ状の骨=骨棘こっきょくが神経を圧迫)、頸椎椎間板ヘルニア(椎間板が膨れて神経を圧迫)、むち打ち症などのケガ、骨粗鬆症、関節炎などがあります。

まずは病院で検査を
首の痛みとこわばりは、生命に危険が及ぶさまざまな病気の一つの症状の場合もあります。たとえば、髄膜炎、脊髄損傷、ある種のガンなどです。
これらの病気に当てはまらないことを確認するためにも、医師の診察をうけることをおすすめします。


寝違いになったときの対処法

軽いものなら自然と治ります
朝目覚めたとき、首筋に不快な痛みとこわばり症状があるのが寝違いです。不自然な姿勢で寝てしまったのが原因で、軽いものなら放っておいても数日で自然と治ります。

寝違いになったときやってはいけないこと
寝違いになったとき、ついついやってしまいがちですが、症状を悪化させるのでやってはいけないことがあります。

1.痛むところやこわばった首筋をもみほぐす
2.首をぐるぐる回す、痛い方向に動かす

これらの行為は、炎症を悪化させたり首の筋肉への負担を増大させるおそれがあります。
最初は一方向を向いたときだけしか痛くなかったのに、後に反対側を向いても痛くなったというような場合は、これらを意識的にまたは無意識的にやっていることが多いです。
基本的に痛いことはしてはダメ。安静第一を心がけてください。


あくまでも自己責任ですが、自分でできる症状改善法があります。
やり方は、軽い抵抗をかけながら首を動かしやすい方向(痛くないほう方向)に向かってスーッと動かしてゆき、数秒タメを作ってからフッと脱力するというものです。回数は1~3回。回数を多くしたからといって早くよくなるわけではありません。
うまくすると首筋のこわばりが緩んで症状が軽減します。故・橋本敬三先生の操体法というテクニックです。
どこを向いても痛いような場合は適用ではありません。悪化するおそれがあるのでやらないでください。