肩こりは、首から肩、背中の中央部を覆う「僧帽筋」という筋肉が緊張して固くなったものです。張りや重みを感じるケースが多いですが、ひどい場合は痛みを伴うこともあります。
肩こりの原因はさまざまです。日常生活の中での肩や腕の使いすぎや姿勢の崩れ、ストレスや眼精疲労が肩こりの原因となるほか、高血圧、肺・心臓病などの内臓疾患、ホルモン代謝や自律神経の異常も原因となります。
肩こりは症状名ですから原因をさがすことが大切です。
最近は、パソコンのマウスをクリックしすぎたことによる歪みが原因とみられる肩こりが増えました。
このケースでは、肩に異常があっても原因がないので、いくら肩の筋肉をほぐしても症状が改善しません。重症化したものでは筋肉だけでなくある関節もズレているので、マッサージだけしてもその歪みを戻すのは難しいと思います。
肩こりになったときの対処法
肩こり予防法
姿勢を良くして、体のバランスをよくすれば僧帽筋の負担が減ります。買い物袋は片手で持たず、二つに分けて左右のバランスを考える。バックを肩にかける時は、こまめに左右かけ換えるなど工夫し下さい。
天突き体操(元気もりもり体操)
肩がこる・疲れやすい・姿勢がわるい人におすすめの体操です。毎日やるだけで、肩こりが楽になるだけではなく、体の普段使っていないところまで動かすので猫背が改善します。体がぽかぽかして冷え性もなおってきます。短時間でできますのでぜひ続けてください。
1.足を肩幅より広く開いて立つ。
2.膝を軽く曲げ腰を落とし、肘を曲げ脇腹につけ、こぶしを握る。
3.掛け声をかけながら、膝を伸ばすと同時にこぶしで天を突き上げる。
2.と3.を10~20回繰り返します。
要するに、スクワットしながら天を突く運動です。回数と強度は各人の体力により加減してください。毎日続けると気力が漲ります。
いすに腰掛けたまま、膝の屈伸なしでおこなうこともできます。
スワイショウ
腕振り体操です。導引術の一種で気功や中国拳法の準備運動として知られています。肩の力が抜けない(リラックスできない)人におすすめの体操です。腕を前後に振るもの、身体を捻じってデンデン太鼓のように腕を振るものなどいろいろなバリエーションがあります。詳しいやり方はウェブで検索してみてください。
肩こりだけでなく背中の痛みにもおすすめです。正しくやれば猫背も直ります。